代表者挨拶

Greeting

Greeting

バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社 /BiomassPowerTechnologies Inc.

- 処理困難材を用いた新たなビジネスモデル

本事業は、2015年度より新設された「再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)」における未利用木材燃焼発電の2000kW未満枠を利用して、新規の木質バイオマス発電事業を組成するものです。

高売電単価となる小型未利用材枠をターゲットとしますが、燃料集材リスクのある未利用材の新規集材を行うのではなく、既設発電所向けの未利用材燃料保管ならびにチップ生産時に大量に発生する処理困難材(バーク)を積極的に活用して発電利用に回すという、国内で初めて本格的に計画される処理困難材利用にフォーカスした斬新なビジネスモデルであり、かつ森林資源をあますところなく最大限利活用する先駆的事例となりうるものであります。

- 2MW未満直接燃焼方式の国内第一号機

そして、この構想を具現化する発電プラントとして、材質や形状・含水率への対応範囲が広く、処理困難材(バーク)の使用が可能な株式会社タクマ製のトラベリングストーカ方式による1990kW直接燃焼発電プラントを採用しております。当該発電設備に関する設備見学利用や燃焼試験など同社との包括的事業提携のもと、2018年1月1日から商業運転を開始しております。

森林を知る発電事業者として川上の燃料集材供給工程から川中のプラント運営を主体的に手掛け、地域経済に根ざした一気通貫した地域内資源循環型・地産地消型ビジネスモデルを目指して事業運営を行ってまいります。マーケット情報では、本事業は、2000kW未満枠での直接燃焼方式にて本格的に事業組成される木質バイオマス発電所の国内第一号機(運転開始ベース)として位置づけられるものであります。

創業者・代表取締役社⾧
CEO•CFO /Founder&President CEO•CFO

- 21世紀型の資源循環型経済社会の形成

バイオマスエネルギーは燃料集材を必要とする唯一の再生可能エネルギーであり、24時間運転可能な安定電源であります。燃料集材による森林整備を通じて国土の保全や災害抑止に寄与すると同時に、中山間地や都市郊外における直接的間接的雇用を創出し、地域林業・素材生産業・廃棄物処理業など地域の既存産業を下支えする事業です。

バイオマスエネルギーはまさしく21世紀型の資源循環型経済社会の形成に資する正真正銘の「地方創生エネルギー事業」であると呼べるものであり、我々は『バイオマスによる林業イノベーション型地方創生エネルギー事業~資源循環型社会の創造~Building the possibilities of Biomass Energy』を経営理念・ミッションとして掲げ、地域社会の持続可能性、域内循環性、世代継承性の向上を目指して、未来の可能性に満ち溢れたバイオマスエネルギーを新しいエネルギー経済のかたちとして地域社会のなかに創り上げていくことに全力を注いでいます。

- 林業イノベーション事業の創設・推進、地方創生型SDGs林業への挑戦

また、2019年度からは、我が国の林業の成長産業化の一助となるべく、川上の林業分野も発電事業と並ぶ当社グループの成長エンジンと位置付け、林業イノベーション事業部を創設。2020年度には、老舗林業会社である株式会社玉木材(奈良県五條市)をグループに迎え、2022年度には、飯盛生産森林組合(松阪市飯高町)と森林資源利用に係る基本協定を合意・締結するとともに、林野庁公募の「新しい林業」経営モデルへの当社提案事業が採択(2023年度も連続採択)。2023年度には、NEDOエネルギーの森事業への当社提案事業が採択。

これらの事業展開により、エネルギー事業と林業事業を融合させ、地域内で富を循環させる「エネルギーの森構想」の実現を目指して、AI・IoT などの最新テクノロジーの導入によるバイオマス発電事業の最適化と自立化、およびグループ全体として4000ha(東京ドーム855個)超に及ぶ広大な山林所有・管理者としての立場からバイオマス燃料の供給元として森林の持続可能性を確保すること、これらの両立による我が国の2050年カーボンニュートラルを見据えたグリーン成長戦略の一翼を担い、森林吸収・生物多様性クレジットの創出、森林ファンドの立上げにも積極的に挑戦してまいります。

- ポストFITを見据えた、国民負担に依存しない『シン・バイオマス®』発電事業構想の実現

加えて、当社グループの第2次中期事業計画(2023‒2027)においては、FITバイオマス発電事業の安定的稼働を主軸としながら、バイオマス発電事業における新たな成長エンジンとして、ポストFITを見据えた、国民負担に依存しないビジネスモデル、具体的には、完全NON‒FIT型木材・製造業生産副産物ハイブリッド燃料による脱炭素電源開発事業である『パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電事業』を立ち上げることを決断いたしました。

これは、FITなどの国民負担に依存しないサステナブルファイナンスによる非化石燃料・脱炭素エネルギーの安定供給に加えて、製造業の生産活動を通じて排出されるリサイクルできない副産物をサーキュラーにエネルギー利用するものであり、地元経済に根付いた地域裨益型小規模分散電源【シン・バイオマス®エネルギー】として、森林・林業・廃棄物処理業等と持続可能な形で共生する事業であります。

この地域資源循環型エネルギー利用システムを全国に構築・展開することにより、ソーシャルグッドなサステナブルエネルギーのリーディングカンパニーとして、我が国のエネルギー問題という国家的社会課題解決の一翼を担い、脱炭素社会実現に向けた産業構造の転換~森林業と再生可能エネルギー事業を融合した地方創生型カーボンニュートラル新産業の創造~に向けて、当社グループ一丸となって力強く挑戦することを宣言し、代表挨拶とさせていただきます。

Recruitment

① 地方創生エネルギー事業を推進する現場作業スタッフ

– バイオマス発電で電力の地産地消をおこなう事業に携わってみませんか?

② 新しい地方創生型SDGs林業を推進する現場監督者募集

– SDGsに繋がる社会貢献をしながら、あなたの豊富な経験を生かせる、好条件の職場で働きませんか?